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恋愛に効果的な脳の誤解。認知バイアス7選

本日は、日常生活で役立つ認知バイアスについてまとめて抜粋させていただきます。

脳の仕組みとして科学的に実証されている、ココロの盲点について、

婚活でのあるあるを解消できるようなものを選ばせていただきましたが、日常生活にも役立つ実例になっています。

クイズ形式の内容のため、アンサー部分は薄い文字にしています。文字を選択してもらうとはっきり見ることが可能です。

 

 

「愛の力」と「金の力」はどっちが強いでしょうか?

過半数から、「そう思う」と言われたのはどちらでしょう?

①古くから「愛の力は金に勝る」と言われますが、そう思いますか?

②古くから「金の力は愛に勝る」と言われますが、そう思いますか?

 

①②どちらも過半数を得る。思い浮かべやすい実例があると、「そう思う」、となりやすい。Rで始まる英単語と。3文字目がEの英単語は、実際には公社が多いが多くの人は前者と答える

人は、いつも考えていること、思いつきやすいことを信じる面があります。自分が信じると幸せになれることを、普段から考えているほうがお得です。

「後悔」の仕組み

遅刻しそうなとき、いつも使わない裏道で近道をしていったら、工事中だった。結局大遅刻をしてしまった。その時どういう感情を持つでしょうか?

①まあしかたないさ

②いつもの道で行けばよかった

 

②いつもの道で行けばよかった。事が起こってから振り返ると、「前もって予想できた」「本当ならこうできたのに」と思いがちです。これを後知恵バイアスと言い、「あの時株を売っておくんだった」「諦めるんじゃなかった」「告白しておくんだった」と様々な場面で現れます。「やっぱりね」「そうなると思ったよ」など。これにより、あれが予兆だった、と妙な迷信を導いてしまうことになります。 後悔というのは今知っていることを知っていた前提で都合よく後悔できてしまいます。自分はその時ベストを尽くしていた、ということを決して忘れないようにしましょう。

 

ジンクスを信じることについて。

ブザー音が鳴ったらスイッチを押せばエサが出る、という装置に鳩を入れると、鳩は正しいタイミングでスイッチを押して餌を得ることができるようになります。

そこで、音やスイッチとは関係なく、ある時突然餌が出るような仕組みにしてみました。さて鳩はどうしたでしょうか。

①じっと餌を待った

②不思議な踊りをした

 

②不思議な踊りをした。

突然餌が出ると、鳩は因果関係が分かりません。たまたま餌が出てきたときに取っていた姿勢が餌を得た理由だと勘違いし、その時の姿勢を繰り返すようになります。

実際に実験をすると、くるくると回ったり、頭を振ったりと、鳩によってさまざまな「儀式」を行うようになりました。

脳は少ない経験でも法則化しがちです。偶然の出来事が2~3回重なったら、「次もきっと・・・」と思い一般化したい感情を抑えるのは難しいものです。これが迷信が生まれる理由です。

ラッキーカラーなどのゲン担ぎ、ジンクスや厄年なども、少ない経験から定式化された儀式にすぎません。

B型は合わない、何年生まれは合わない、何月生まれが合わないなど、ジンクスを持つ事はありますが、本当に気にすべきことはそこなのか、ダメだった点よりも結果が良くなる可能性に目を向けたほうが良い結果を導きやすいので、ジンクスを持つなら幸せになる方向に持てるといいですね。

 

選ぶものを信じると真実になる

目の前に異性の写真が2枚あります。「どちらがタイプですか?好きな方の写真を差し上げますよ」と好きなほうを選んでもらう。実は相手は手品師で、こっそりとあなたが選んでいないほうの写真を手渡します。あなたは渡された写真を眺めて「好みでなかった異性の写真が手渡された」ことに

①気づく

②気づかない

②気づかない。なんと8割以上の人が、写真の入れ替わりに気が付きません。これを「選択盲」と呼ばれます。

奥深いことに、「なぜその人がタイプなのですか?」と理由を尋ねると、手元にある好みでなかった方の写真を眺めながら、「丸顔でやさしそうだから」「目じりに知性を感じるから」なぢ、そこに移った好みでなかった人の特徴をあげながら、好きな理由として応えます。

脳は理由を問われると、「作話(でっちあげ)」をします。しかも本人はそのでっち上げを心の底から「本当の理由」だと勘違いします。

なぜこの食べ物が好きなの?なぜこの人と付き合っているの?なぜこの仕事に就いたの?人は自分で選んだこと、答えた話を真実だと思い込む、誰でも心当たりがあるでしょう。

 

人に嫉妬した時の考え方

プロ野球選手で、チーム内に打率の高い選手がいるとき、チーム内の他のメンバーの打率はどうなるでしょうか?

①上がる

②変わらない

③下がる

 

①打率は上がります。これを「伝染効果」と言います。ただしこのデータの解釈については注意が必要です。絶好調の選手に引っ張られて周囲の成績が上がったのか、チームの雰囲気が良い状態だから絶好調の選手を輩出したか変わらないからです。

ですから、周囲に絶好調の人がいたら、嫉妬したり足を引っ張ったりせず、その人からご利益をもらうべく、好調が続くようにサポートする。逆にもし自分が好調になったら、決しておごらずチームの雰囲気に感謝する。それによりみんながより好調で居られる事でしょう。

 

あなたがその人が好きって誰が決めたの?

初対面の人と5分だけ会話をします。その後、会話がどれだけ楽しかったかを100点満点で評価します。

一方、会話の前に、その人の顔写真や年齢、慎重、出身地、趣味などのデータを見て、この人との会話がどれほど楽しくなるだろうかを事前に100点満点で予想してもらいました。同時に、高尾の人が他人から過去に難点をつけられたかも知らされます。

その後実際に会話をして付けたスコアは、自分が予想していた点数と、他人が付けた点数のどちらに近いでしょうか。

①自分の予想通りの点数に近くなる

②他人が付けた点数に近くなる

 

②他人が付けた点数に近くなる。人は他人の意見に流されがちです。他人が付けた点数と自分が付けた点数の差の平均は11点でしたが、自分の予想との差は平均22点でした。

さらにこの実験は、事前に「自分の予測と他人の判断は、どちらが自分の点数と近くなると思いますか」と尋ねると、89%の人が「自分の予測」と答えるのです。

つまり、「自分は他人の意見には流されない」と自信を持っているわけです。

さらに実験後に、「自分の予想と他人の評価はどちらが当たっていましたか」と尋ねても、の人が「自分の予想のほうが正確だった」と答えています。つまり、他人の評価に日木津られ廷ることに気づいていないのです。

私たちは、他人が下した評価を無意識のうちに吸収して、あたかも自分の意見であるようにふるまいます。

恋人がほしい人結婚したい人は、自分の幸せをねたむ人、人の悪い面を伝えてくる人と一緒にいるのではなく、人をほめる人と一緒にいることで、良いなと思う相手が自動的に増えます。

 

勇気を出すことについて

来月に大事な昇進試験があります。合格すれば人生の大チャンスですが、失敗すれば今後の出世は見込めません。

今からそんな想像はしたくありませんが、もし失敗したらどう感じるでしょうか。何か月くらい精神的に落ち込むでしょうか。

予想される自分の落ち込み期間と、(現実に失敗したとして)実際に落ち込む期間を比べると、どちらが長いでしょうか

①予想される落胆期間のほうが長い

②同じくらい

③実際の落胆期間のほうが長い

 

①予想される落胆期間のほうが長い。もちろん失敗すればショックは受けます。しかし実際には想像していたほどにはクヨクヨしないことが知られています。思ったよりも精神的な回復が早いのです。

学校のテストで悪い点を取っても、交通事故で身体障碍を持っても同様で、実際には本人が当初想定していたほどショックは長続きしません。

この現象は「心理学的免疫システム」と呼ばれます。悪しき経験に耐性を作り、嫌悪感上の埋め合わせをするのです。

これは嫌悪だけではなく、何かの復習に燃えていて「汚名返上したらさぞかし爽快だろう」と思っていても、リベンジした時の達成感はそれほどありません。同じようにゲームで賞金を勝ち取ったときや、告白して恋が成就した時も、当初期待していたほどには感激しない事が心理実験から証明されています。

人は想像をするとき、不安や期待を過剰にするものなので、行動してしまって耐性を作っていくことで、「なんだこんなものか」と経験を得、強くなっていくのだと思います

 

 

本日ご紹介した認知バイアスは、脳科学者の池谷裕二さんの著書からお借りしています。

沢山の日常で役立つ認知バイアスが記載されているご本なので、ご興味がありましたら。