婚活の心理学

結婚相談所勤務。人の個性が大好きな婚活カウンセラーのブログです

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【関係性療法】不仲の原因は役割期待のズレ。価値観の合う人と結婚生活を送るための心理学

いきなりですが、夫婦が離婚する理由のぶっちぎりのNO1って、なんだか知っていますか?

 

答えは、
「価値観の違い」
よく聞くけれど、とっても抽象的な言葉です。

 

今回は、どうしたら価値観が合う人と結婚生活を送れるかを、
数多の男女の出会いと別れの相談に乗っている結婚相談所のカウンセラーあおいがお話しします。

 

 

離婚理由のNO1は、「性格・価値観の不一致」

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株式会社リクルートマーケティングパートナーズ:ブライダル総研 離婚に関する調査2016

離婚する男女の約半数が、離婚理由に「価値観の違い」を選択しています。
「借金」「浮気」などの具体的な理由より圧倒的多数です。

パートナーと別れることは、失業より病気より監禁よりストレスが高い

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社会学者トーマス・ホームズ 内科医リチャード・レイ「社会的再適応評価尺度」

変化に適応するためのストレス値。上位3位はすべてパートナー関連の項目です。

出勤前にキスをするカップルは、寿命が長く収入も高い

ローリエ大学のドイツ人研究者、アーサー・サズボ氏の1968年の調査によると、妻と「いってらっしゃいのキス」をしてから家を出る夫は、そうでない夫と比べて寿命が平均で5年長いというデータが出ています。
また交通事故に遭う確率も低く、さらに欠勤率が低く、収入も25%高いそう。

仲の良い夫婦はストレスが少なく寿命が延び収入も上がる と、良いことづくめな訳です。

 

「こんな人だと思わなかった」性格の不一致の原因とは

「結婚してから性格の不一致で別れるなんて、もっと早く気付かなかったのかな?」と、私は子供の時は思っていました。

しかし今目の前で数多のカップルを見ていると、
「恋愛交際期間は、相手に好かれるように相手を最優先する」
「結婚したら普段の生活に戻って、自分のこと生活や仕事を優先する」のは当たり前。

それを、「こんな人だと思わなかった」「性格が変わってしまった」「愛がなくなってしまった」「釣った相手には餌をやらないタイプなのかも」と相手を見なさないこと。

そこからが本番。そこからが価値観を調整していく段階なのです。

心理学から見る、「価値観の不一致で別れる」

心理学の中に「対人関係療法」という医学的に効果のある治療法があります。
対人関係療法では、相手と合わない、価値観が違う、と思ったときに、
相手の人格を否定せず(相手がだらしないから、無責任だから)
自分の人格も否定せず(私がダメだから、できないから)
役割期待のズレとして見ていきます。
個人攻撃でなく、二人の関係性にズレが起きている。役割期待のズレとしてみることで、具体的に対処ができます。

なお、役割期待は固定的なものでなく、環境の変化、子供が生まれたり仕事が変わったりなどで変わっていきます。

 

役割期待のズレが顕著になっているカップルは、一方の側から聞く相手像と、実際の相手が全然違う、ということがままあります。
妻「これっぽっちも自分に興味がない、自分勝手で冷たい人なんです。」と聞いていたけど、夫と実際会うと
夫「とても心配していて、でも余計なことをすると機嫌が悪くなるし、どうしていいかわからないんです」など。

こうして役割期待のズレを知ることで、解きほぐすきっかけを得ることができると私は思っています。

役割期待のズレを考えるときに大切な5つのポイント
  1. 「パートナーは自分のことを知っている」という思い込みを手放す
  2. 自分が相手にどんな役割期待を持っているか理解する
  3. 相手が自分にどんな役割期待を持っているか理解する
  4. 自分の期待を具体的に相手に伝える
  5. 相手の期待をインタビューして傾聴する 

よくあるズレのパターン

相談を聞いてもらえない妻と答えたのに怒られる夫

妻:相談している気持ちを理解して共感的にただ聞いてほしい(期待)けど、話しを聞いてくれない(不満)と思っている
夫:アドバイスをしているのに解決もせず(期待)何度も同じ話をしてくる(不満)と思っている

大切な話から逃げる夫と不安から責める妻

妻:夫が失業する・病気で健康管理をしてほしい・散財するなど、不安が発生し、それを夫に解消してほしいという思いがある(期待)けど、夫にいくら伝えても生返事をするか沈黙して出て行ってしまう(不満)
夫:自分で考え不安も感じているのでそれを理解してほしい(期待)が、妻には責め立てられて傷ついている(不満)

努力を評価してほしい夫と、気遣ってほしい妻

妻:子供がけがをしたので病院に連れて行き心配な気持ちで夫を待つ。不安な気持ちを夫に理解してほしい(期待)けど、夫は自分の気持ちなど気にかけてくれない(不満)
夫:子供がけがをしたので仕事をやりくりして病院に行き手続きを色々済ませ仕事に戻る、その努力を妻に評価してほしい(期待)けど、妻には気遣いがないと責められる(不満)

 

*夫、妻、のポジションはあくまで例です。

役割期待のズレを埋める方法

自分が相手にどんな役割期待を持っているか理解し、自分の期待をきちんと相手に伝える

例:夫が気遣ってくれない。仕事で疲れて帰ってきても、食器も洗ってくれないで、テレビを見て自分が帰るのを待ち、料理ができるのを待っているだけの夫。
「あの人は私のことなんてどうでもいいんだと思います」
「夫は自分勝手で、気遣いのない人なんです」
・疲れた時に、気を使ってほしい
→「今日は疲れているからマッサージをしてほしい」と具体的にお願いをする
→愛情を感じる
→感謝と愛情の循環が起きる

 

感謝と愛情の循環を起こすためできることは、

・どういった気遣いをしてほしいのか、形を考える
・その形は相手に実現可能なのかを検証する
「愛情があるなら、言われなくてもわかるはず」という場合、本当に知りたいことは「相手に愛情があるか」ということ。愛情を感じたいなら、相手が打ちやすい球を投げましょう。
そのためのコミュニケーション方法をご案内します。

どちらが正しいか、を持ち出さない

正しさって何ですか?例えば、環境にやさしいだって程度問題。環境にやさしくても、ヤヤマシ程度。部屋のきれいさも、節約も、「どの程度のバランスで落ち着くか」だけの問題。自分が正しいという考えを持ち出さないこと

Iメッセージで話す

「あなたはどうして…」と話すのは攻撃。
「私はそう言われると傷ついたように感じるんだよね」など、主語は「私」で話す。

プラスの行動を話す

行動療法ではとにかく、増やしたい行動の注目することが大切。
「ニコニコ話してくれて嬉しい」「ご飯をおいしいって食べてくれるのいいなぁって思う」など、自分にとってうれしいことを積極的に伝えていく

話し合いの習慣とルールを作る

役割期待は自分と相手の状況、環境に応じて変化していくものです。
お互いの役割期待のズレを解消していくためにも、話し合いの機会を作ることは大切。「こじれて別れたくてもうダメだ」となったカップルでも、コミュニケーションをとることで関係が改善することもとても多いです。

 

お勧め情報

夫婦パートナー関係の対人関係療法にはこの本がおすすめ。
具体的な例も多く、心理学初学者でも読みやすく分かりやすいです。

 

対人関係療法で改善する 夫婦・パートナー関係

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アメリカではかなりメジャーな、 カップルカウンセリング。
パートナー関係がこじれたときに、二人のコミュニケーションを解きほぐす専門のカウンセラーがいます。
カップルカウンセリングの雰囲気がわかる映画です。
今ならAmazonプライムビデオで無料で見られます。

31年目の夫婦げんか(字幕版)

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心とコミュニケーションを学べば人間関係はより充実する。
自分がどうやって愛してほしいのか、相手をどのように愛せば豊かな関係を築けるかは、いつだって学ぶことができる。

そんな気持ちでワークショップを開いたり、個人で相談に乗ったりをしています。

ワークショップやイベントはは随時開催中です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。